議会を終え
堺市議会定例会が終了しました。
今回は、平成28年度当初予算の審議をはじめ、大変多くの重要案件を議論してきました。私は、定例会前から会派の政調会長という立場から、所属議員に議会に臨む姿勢を厳しく問うてきましたが、みんなが助け合いお互いを高めながら乗り越え、次回以降にも繋がる良いカタチができつつあると思っています。ただ、私を含めまだまだ勉強不足は否めず、議論の論理立て、ディベート力が身に付いていません。頑張らなければいけません。
さて、肝心の議案についてです。
一般会計予算については反対しました。理由は、財政運営について長期的な計画に基づく投資が過少であること、さらにはダイナミックなまちづくり、個人、地域の自立を促す経営力に欠ける点などです。このことは、ここ数年の予算でも同主旨で指摘してきましたが一向に改善されず、逆に理念なきバラマキとも言える予算が増える傾向が垣間見えます。他には、議員・職員が多くの不祥事を引き起こしながら、このご時世に双方のボーナスを引き上げる案や、4億円超の維持管理費が必要な新しい市民会館に対し、市の外郭団体にそれを指定管理者にする案も反対しました。
我々大阪維新の会が提出した議案についてです。
議員報酬を2割カットする案は否決されました。また、68万人超の個人情報流失事案を調査する百条委員会を設置する決議も否決です。我々大阪維新の会以外は、市当局も含め真相究明と責任の明確化は済んだものと解しています。我々と同じ考えに基づく市民の方からの請願書も提出されていましたが、議会運営委員会で同一事件と認定された他の議案が先に採決され、一事不再議という議会の決まりによって審議されませんでした。消費税10%増税中止を求める意見書は可決されました。これについては、安倍総理がどう判断されるか大変注目されます。
竹山市長の3/19のツイート①②についてです。
本定例会で、私は大綱質疑(代表質問)と予算の委員会で質問しました。いずれも、下水道管路施設の維持管理業務を民間業者に委託する案について質しましたが、ここではその内容を省略しネット録画中継での確認をお願いします。私は、どういう事情であれ不条理なものを正すのが政治信条であり、会派の会議でも質疑内容とともに論点を明確にして協議し、決められた手順を踏んだ上であの質疑の場に立ちました。したがって、私の独断で行ったことなど一切なく、発言した議員に真意を問いたいと思っています。いずれにせよ、これは会派を陥れる醜態であり、大変残念なことでなりません。
平田大士議員について
最終本会議終了後に議会運営委員会が開かれ、議長からあった政務活動費の調査報告に対し、各会派からの質問に平田議員が直接答えました。チラシの作成・配布に関しましては、基本的な構造が小林由佳議員と同様で、その実態そのものが立証できていません。本人もそれらを含めその認識はあるようで、最後の質疑者の私が説明責任を果たせたかと訊くと、平田議員はそうは思わないとはっきり述べられました。ところで、竹山市長は小林議員に対しては政務活動費の返還を受付しませんでしたが、今回の平田議員の分に関してはすぐに返還を受け付けました。何の合理性もないあからさまな対応の違いで、維新たたきを目的化した行政運営は看過できません。
大綱質疑最終日
大綱質疑最終日3日目です。
我が会派から伊豆丸議員と私が登壇しました。伊豆丸議員は、始めに、68万人個人情報流失事件について質しました。この事件の報道発表は12/14でした。しかし、実は20日も前に堺市はその可能性を把握していたことが判明しました。竹山市長は、事実を即座に市民に公表せず、職員の処分と合わせ技で幕引きを目論んだのです。まさに、隠蔽体質、組織防衛と言えます。ちなみに、第三者による検証委員会メンバーには、堺市と年間で15億円も取引する関連会社の方がおり、計3回開かれた後の報告書での指摘も本当に甘いものでした。また、元職員と元上司との証言の食い違いも解消されないまま、我々はもはや真相解明のためには百条委員会しかないと思っています。伊豆丸議員は、人事委員会勧告についても質問しました。この勧告を受け、議員と職員の賞与が引き上げられます。68万人個人情報流失など不祥事が相次ぐ中、昨今の経済情勢を踏まえたら到底認められるものではありません。
大綱質疑3巡目は私でした。
取り上げた項目は、副首都・大阪と堺のこれからについてなど、政令市10年を迎える堺の今後の考えを質しました。続いて、我々から議員報酬を2割カットする条例案と個人情報流失事件に関する百条委員会設置決議案を上程しました。長谷川俊英議員からは、百条委員会設置決議案についてだけ質疑がありました。その内容は、我々が市当局に投げかけた真相究明に関するものではなく、ひたすら維新潰しを狙った事務の手続き論や粗探しに近いものでした。私が長谷川議員にその旨を指摘すると、いつものように逆ギレしご立腹の様子でした。これまで、政務活動費に関する百条委員会にあれだけ熱心に取り組む方でしたが、今回の68万人個人情報流失事件の真相解明にはやる気が全くないようです。これが住民代表の議員としての姿とすれば嘆かわしい限りです。
議運part2
議会運営委員会がありました。
来週からスタートする大綱質疑(代表質問)の質疑者と順序が決定しました。我が会派からは、1巡目3/1(火)に井関貴史議員、2巡目3/2(水)には上村太一議員、そして3巡目3/3(木)に伊豆丸精二議員、4巡目同日に私が登壇させていただきます。なお、議員報酬を2割カットする条例案と68万人超個人情報流失事件に関する百条委員会設置決議案は、3/3の大綱質疑3日目に上程し各会派と議論を交わすことになります。個人情報流失事件の対応に関しましては、前回定例会で通常の特別委員会設置を提案しましたが、他会派は既設の常任委員会で十分との認識でした。しかし、その常任委員会での質疑のやり取りでは、真相究明には程遠い内容のものであったため、我々はより強い調査権を持つ今回の提案としました。また、この個人情報流失事件に関する請願が市民の方から提出され、我が会派議員全員と黒瀬大議員が紹介議員となり、3/14(月)の総務財政委員会と3/25(金)の最終本会議で採決されます。さらに、現在の経済情勢の悪化とさらなる歳出削減が必要だとの認識のもと、消費税10%増税中止を求める意見書を提出しこれも最終本会議で採決されます。このように、来年度の予算審議が主題となる本定例会ですが、多くの重要案件があり相当活発な議論が展開されるはずです。ぜひご注目いただきたく思います。
議運
議会運営委員会に出席しました。
来週火曜日から始まる定例会について、議会運営に関わる内容を協議しました。我々大阪維新の会は、昨年のダブル選挙時に主張した『身を切る改革』として、議員報酬を2割カットすることを提案します。また、68万人を超える個人情報流失事案の実態解明と真相究明のため、元職員やその上司などを喚問する百条委員会設置の決議も提出します。今回の定例会を通し必要性を訴えたいと思います。会議の最後には、最近報道のあった平田大士議員の政務活動費について、議長などによる調査の実施を求めました。我々からお願いするのも正直気が引けたところもありましたが、政務活動費の扱いに取り分け厳しい態度をとってきた、長谷川俊英議員や共産党の方々が何も発言されなかったので、已む無く我が会派の三宅議員からその旨をお願いしました。